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治療室での質問から

「オレオレ詐欺」についての質問がありました。
病気とは直接関係ないのですが、高齢者がいるご家族の中には、実際に被害にあったり、これから被害に遭うかもしれないという不安を抱えながら日常を過ごしている方も多いと思います。
そこで、被害に遭う人と、被害に遭わない人の違いについて考えてみます。
騙す人が悪いのか、それとも騙される人が悪いのか、皆さんはどのように思いますか?
そこには、決定的な法則が働いていると考えた方がいいです。
これは、会社などで経理を担当している人であれば理解できます。貸借対照表(バランスシート)では、左右の数字が同じになります。
これと同じく、人間の人生(前世も含む)に置き換えると、必ずバランスを整えるために帳尻合わせが起こります。
例えば、過去(前世も含む)で人に騙し取られた金品があれば、今生で(金品を)取り戻すことが必然的に起こる可能性があります。
ここで、今生では「騙されても人を騙さない」、と心を改めればいいのですが、中々そのようにはいきません。
心を改めたら損をしたように見えますが、正当な理由があれば宝くじに当たるなど、何か他の方法で金品が入ってきて、帳消しになる可能性があるのです。
殆んどの人はこれに気付かず、悪い方の繰り返しが、社会現象として起こっています。

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