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科学技術の進歩から

昨年末には、核なき世界を唱えてきた日本被団協がノーベル平和賞を受賞しました。
日本は原子爆弾が投下をされた唯一の被爆国です。
また、2011年には東日本大震災による福島第一原子力発電所のメルトダウン事故がありました。                             現在は、世界のいたる所で紛争が起きています。そして、その指導者は核の使用をちらつかせています。

人類は、原理的には分割不可能とされてきた原子核を分裂させ、
天然には存在しない放射性元素を人工的に創造することで、                                                   ものすごい破壊力を秘めた核エネルギーを解放しました。
その解放された核エネルギーを人間が手の内で制御するのは離れ業(神業)でしかありません。
この離れ業が「人間の善き生とは何か」という問いを置き去りにしたまま、
産業の発展と経済の成長、利便性の向上という近代人の夢想と結びついてしまいました。
人間は原子の世界で生きることしかできない。
そこを乗り越え、核の世界に手を伸ばそうとするのは人間の奢りであり、                                  核 の世界は神の領域であることを忘れてはなりません。
                                                             「中途半端な知識で事に当たると、大変なことになる。
始めることは誰にでもできるが、終えることを知るのが名人である」と。
自分が神ではないことをわきまえている人間の徳を、「謙虚」ということになるでしょう。                                       原子の使い方を誤れば、原始の世界(時代)に逆戻りすることも忘れてはならない。

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