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「北風と太陽」の寓話から

イソップ寓話の一つに「北風と太陽」があります。
この話の教訓は、何事においてもそのつど、適切な手段を選ぶことが肝要であるということでしょう。
旅人の帽子をとるには北風が適していた、上着を脱がせるには太陽が適していた、ということになります。           要するに、臨機応変の大切さを説いています。

一般的に、年をとればとるほど素直さが消えていき、逆に頑固さが増すばかりです。
「人の意見は四十まで」(四十過ぎた人に意見しても効き目がないこと)という諺があるくらいです。             臨機応変であるためには、頑固であってはならないということです。

社会で成功している人や組織ほど、自信を持っているという意味で頑固です。                        しかし、過去にうまくいったからといって、これからもずっとうまくいくとは限りません。
成功は人を頑固にしますし、成功の記憶はときに耳栓になります。                             まわりの環境が変わってしまっているのに、過去の勝ちパターンにしがみつくことはよくあります。
時が変われば、選ぶ手段が違って当然です。熟慮のうえ、臨機応変に適切な手段を選ぶということでしょう。

「老いたら子に従え(全てではないが)」と云っていた、あの人も今は・・・。

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