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思考の違い

思考には、自責思考他責思考があります。自責思考とは、「何か問題が起こったとき、自分に原因があると考え、自らの言動の改善を試みる思考」のことです。いっぽう、他責思考とは「何か問題が起こったとき、他人に原因があると考え、他人に対して言動の改善を迫る思考」のことです。
会社という組織で考えると、自分がミスをしたとき、自責思考の社員は、自分のやり方がまずかった、自分の確認が不十分だった、自分の努力が足りなかったと考えます。いっぽう、他責思考の社員は、自分への指示が曖昧だった先輩社員が悪い、サポートやフォローを怠った上司が悪い、マニュアルが整備されていない職場環境が悪いと考えます。結局のところ、当の本人は観察する人になり、行動する人にはならないので問題は解決されずに、そのまま残ってしまいます。
基本的に、デキる社員は自責的、ダメ社員は他責的というのは間違いないでしょう。ただし、自責思考は万能ではありません。行き過ぎた自責思考はストレスを生み、うつ病や精神疾患につながる危険性があります。また、自分以外の他人の仕事、システム、社会環境などへの関心が薄くなってしまうことがあるので注意が必要です。

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